19-20.2節.アーセナル vs バーンリー
相変わらず守備に不安を残すものの、10年ぶりの開幕2連勝で暫定でリバプールに次ぐ2位になった。いい位置!
3つばかし気になった観点
ビルドアップ
昨年から始まったGKから始まるビルドアップ。昨年はチェフの不安定なパス回しにやきもきされるも、途中からレノに変わって、まだ見れるようになったかな、くらいでシティのように流れるように敵陣までビルドアップできているかといわれるとまだまだ比べものにもならなかった。
基本的にCB2人とCMF1人が最終ラインまで下りてきて左右のSBにボールを散らす。そこからSHかCFがポストとなってCMFに渡してビルドアップ完了となる。ここまでこれば相手選手を相手陣内に押し込むことが出来る。ここまでこれば。。。
今季もさほど進歩は見られない感がよく出ている。後方からビルドアップしたとしても途中で獲られるか、がっつりパスコース切られて後方だけで回すしかない。相手もアーセナルがビルドアップを得意としていないことをわかっているから結構ハイプレスかけてくるんだよな。そのあと見たシティvsトッテナム戦ではトッテナムはほとんど自由にシティのビルドアップを許していた。
しかしながら新加入のセバージョスが存在感を出す。今日はOMFのポジションでの先発とみられたけど、頻繁に下がって二人のCMFをフォロー。ゲンドゥージもウィロックも確かにパスはうまいんだけど相手のハイプレスを避けて陣営を前に進める力は若干不足しているため、それを補う動きだ。ただこの動きはエジルもやりガチで、ファイナルサードでの貢献度が低くなってしまうというデメリットがあった。
ところがセバージョスは御覧の通り、キーパス4本、アシスト2本でファイナルサードでの貢献もしっかり果たす。
今回のアシスト2つは若干ラッキーでもあった。(1つはラカゼットの神ゴール、もう1つはプレスをかけて足に当たったボールがオーバメヤンにわたった)
なので簡単にエジル不要論には持っていきたくはないんだけど、それを示すに十分なパフォーマンス。次にも期待したいね。
不安定な守備
前半は4バック、後半はコラシナツ投入と同時に3バックに変更した。別にどっちも大した安定感はなく、アーセナルあるあるの常に同点、逆転の恐怖におびえながらの観戦であった。連携が向上すれば、なんて期待をアーセナルに対して持ってはいけません。それで何年も待っているのだからね。。。
前半26分のシーン。バーンリーのGKから左サイドバック?にボールが渡り、すかさずCMFがオフザボールの動きで猛然とボールを追い越しモンレアルとダビドルイスの間に走りこむ。そこにはボールは出なかったが、一瞬ダビド・ルイスがそのCMFにつられてゴール前を開ける。その瞬間アーセナルのディフェンスラインはダビド・ルイス不在のニアを埋めるため1個スライド。見事にファーに構える選手がフリーとなり、万事休す。相手が下手だったから何とかなったが、リバプールのマネやシティのスターリングなら確実に失点していただろう。
こーゆーとこ。CBのスキルだけではどうしようもない。CMFを含めた守備の連携がアーセナルには求められている。先のシーンもゲンドゥージがボールウォッチャーにならずに追っていればなんでもないシーンなのにね。
これを変えるのは連携の向上か、コーチングスタッフの頑張りか、はたまた若手選手覚醒か、どれも期待できないんだが、、、
新加入選手&期待の若手
ウィロック
今日もユース上がりの何人かがプレーすることになったわけだが。ウィロックはほとんどシニア選手と見まがうようなプレーを見せた。ゲンドゥージが後方からの散らしを担当した一方、どちらかというとBox to Boxの働きを見せたためパス成功率は87%と若干低めではあるけれど右に左に前に後ろにとにかく広い範囲をカバーしてくれた。ラムジーの後継者にピッタリな感じ。
ネルソン
詳しいことはわからないけど、ボールを受ける動きとかは何回もリスタートしていて積極性を感じた。あとは不用意なロストをなくす、つまりドリブルかパスかの判断力をつければもっと伸びていく気配がある。ポジショニングとかはすごくいいもの持ってるし。あとは幻のゴールにはなってしまったけどネルソンの得点になって自身つけてほしかったなー。。。
ダビド・ルイス
さっきも触れたように「The鉄壁」要員で獲得したわけではなく、足元がうまくビルドアップに貢献できる選手をとっただけだ。彼の獲得でアーセナルの守備が劇的によくなるなんて誰も期待していない。
それでもCBから超ロングパスでウィングやCFが受けるシーンなんてアーセナルではめったに見れなかった。今日見たいなシーンを増やして一つの武器にしてもらいたい。
ペペ
ネルソンの怪我?により後半開始早々の出場。しなやかな身体使いとかドリブル突破とか随所にらしさを見せてくれた。オーバメヤンと2対1になったシーンはぜひ決めてほしかった。これは連携が向上すれば解決する問題だし、特に気にはならない。プレスに困っている感じもなし。ただ次はリバプール戦。ここにはフィットしてほしかった。。。
セバージョス
みんなが認めるMOM。あの密集地帯を抜ける技術といい、俊敏性、ミドルシュートの積極性、カソルラを彷彿とさせる。アーセナルに骨をうずめてほしいね。このままレアルが強くなって、ずっとジダン監督ならいいのに。
まとめ
以上がバーンリー戦の総括。格下との2連戦をうまく勝ち抜け、良い状態でアウェイでのリバプール戦を迎えることが出来る。
一方でリバプールも2連勝で、前線3選手のフィット感も増している。とくにマネはチェルシーとのUEFAスーパーカップでも2得点、昨日のサウサンプトン戦でも1得点しており状態の良さがにじみ出ている。
負けは覚悟しているものの今後に期待できる、最悪その次のTOT戦への期待が持てる試合になってくれたらうれしいものだ。
とにかく次回8月25日 1:30 キックオフ!
アウェイのTOP6との対戦となるとエジルの出場はまたもお預けになるのかな。ジョーカー的な役割なら全然いいんだけど、それにしてはお高すぎますよね。。。
以上