18-19 ヨーロッパリーグ決勝 アーセナルvsチェルシー
アゼルバイジャンのバクで行われるロンドンダービー。アーセナルは勝てばCL出場権を得られる大事な試合。振り返っていこう。
構えてカウンターを狙うアーセナル
開始
チェルシーがボールをキープして、アーセナルが構えてカウンターとゆう流れ。
8分
ナイルズとオーバメヤンが右サイドを崩し、中央にクロス。ケパが弾いたボールを中央に戻ってきたオーバメヤンがシュートをゴール右に外した。両チーム合わせてファーストチャンス。いい形だった。
13分
ラカゼットが少し下がった位置でジャカから楔をもらい、ルイスを背負いながらキープし、反転してからオーバメヤンにラストパス。タイミングが合わず。
15分
フリーだったコラシナツにジャカからパスが入り、左サイズをえぐった。いつもならタイミングよくクロスを入れるが、今日のコラシナツは試合に入れていないのか、時間がかかってしまい、中に入れれず。この10分間でチェルシーのサイドは2度崩されてる。
20分
右サイドで再びナイルズが崩してクロス。これも相手にブロックされた。
アーセナルの2トップが開き目にポジショニングするため、チェルシーのCBが釣り出され、チェルシーのSBがその位置をカバーしに入るところでアーセナルのWBがフリーになっている。ただし、その場合、チェルシーは中に人が多く、アーセナルはトップ1人とエジルしか対応できず、中は薄くなっている。両クロスが来ればいいが、今日のWBの出来からは望めない印象。いいタイミングで中に入るラムジーが恋しい。
27分
ラカゼットが左サイドで崩し、チェルシー陣を押し込んだところでジャカに下げ、フリーのジャカが右足でミドルシュート。これがクロスバーにかすってゴールから外れていった。
31分
右サイドで崩してからエジルを経由して最後はコラシナツがシュート。これもブロックされるが、アーセナルはサイドからサイドまで幅を使って押し込んでいる。
33分
チェルシーの波状攻撃。アザールを起点に最後はエメルソンがシュート。チェフがブロックするが、すぐにアザールがドリブル開始。なんとかナイルズがクリアするがセカンドボールをカンテに回収され、クロスを出されるがブロックして事なきを得た。
アザールのフリーな動きに、ナイルズだけでなく、トレイラ、ソクラティスがつききれていない。そのうちやられそうなところ。。。
36分
右サイドでボールをキープしている間にチェルシーディフェンダーはエジル、ラカゼット、ナイルズに集中し、アーセナルが素早くサイドチェンジした時にはコラシナツがドフリー。前半はこの形から1点欲しいところ。
39分
チェルシーにビッグチャンス。アザールが中央で仕掛けたところから前線に走り込んだ中央寄りのジョルジーニョにパス。目線をずらされた瞬間にジルーにワンタッチパスを送り、完全フリーとさせる。ジルーのシュートはチェフの逆ステップを突いたいいシュートだったが、残念そこはチェフ。ビッグセーブでこれで2回救われた形となる。
ここまでの印象は前半の開始20分はサイドを起点に崩すシーンが多かったが中央が薄いためターゲットがおらずクロスはブロックされ続けた。エジルにいい形でボールが入らないため最後の崩しのクリエイティブさが足りない。
20分以降は逆にチェルシーの時間帯で、高めの低めに構えてプレスから奪ったところ、CMがラカゼットにボールを強引に入れてショートカウンターを狙う。
希望をずたずたに引き裂かれた後半
後半立ち上がり、エメルソンの何でもないクロスにジルーが強烈なダイビングヘッドをゴールに突き刺す。これはジルーの駆け引きが上手かったと諦めるしかないゴールだった。
そこからはずっとチェルシーのターン。
アーセナルは2トップの1人が開いて崩しに参加するためどうしてもゴールに集中できていない。エジルなりCMとWBが連動して崩して欲しいところ。早い所イウォビを出して崩しのアイデアを入れて欲しい。
58分
チェルシーが追加点。コバチッチが貯めてフリーのアザールに送る。この時点で勝負があった、、、アザールからマイナスのペドロへボールが渡りダイレクトシュートでチェフの左を割った。これでアーセナルは難しくなった。
63分
コバチッチへのプレスが曖昧になり、中盤からするっとゴール前に。そこではカットしたがこぼれ球をすぐにペドロが拾い、ジルーにパスを出したところでナイルズが背後からチャージしてPK。アザールがあっさりと決めて3-0。これはもう終わった、、、
66分
イウォビとゲンドゥージを入れて何とか巻き返しを図る。イウォビが入るのがワンタイム遅かったのが悔やまれるところ。
68分
アーセナルが得たFKのこぼれ球をイウォビが珍しくゴール枠内にシュートしたかと思うとそれがゴールに突き刺さった。
70分
喜びもつかの間、オーバメヤンが低い位置で奪われジルーに渡り、オシャレクロスからアザールが決めて4-1。もう見る気も失せる、、、
76分
エジルがウィロックと交代。全く何もできず、ただカウンターの起点となっていた。
その後なんどかアーセナルもチャンスを得たけど点差は変わらず、超大事な試合を完敗という形で締めくくった。
まとめ
15年ぶりのヨーロッパタイトル、2年ぶりのCL出場権の獲得、チェフの引退試合、来季補強費用の増額、様々な意味合いを持つ今日の試合。今日の試合で来期に向けた今夏の移籍市場も楽しみになったし、CLで久しぶりに強豪と戦えること、すべてが変わったはずだった。
前線のベテラン3人はここまでの貢献は称えつつ、この大一番で仕事をしなかったことをどう考えるのか。特にエジル。アザールのチェルシーへの影響力を見て、何を思うのか。
ナイルズはミスもあったが、この悔しさを次に活かしてほしい。まだ若い。
さて、アーセナルの今シーズンが終わったのだ。否応がなしに来期に向けて動かないといけない。個人的にエジルもムヒタリアンも報酬と結果が割に合わないため放出してほしい。どうせ結果を出せないなら成長が見込める若手に出場機会を与えてほしい。特にエジルのやる気のないプレーにはイライラさせられる。ふとしたひらめきはさすがだと思うがその機会が少なすぎる。
来シーズンはこれまでアーセナル支えてきたラムジーもチェフもそしてコシェルニ―もいないかもしれない。ただ、これは新生アーセナル構築するために必要なプロセスなんだろう。どんだけ負けてもアーセナルファンはやめられない。いつも悔しい思いをするのだけど朝早起きして応援してしまう。来期はそのチームが活躍し勝利に喜んでいる姿を見れる回数が多くなればいいな。